電気回路11種類の解説
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の
まめ電球とかん電池
では,まめ電球の明るさや,かん電池のへり方などについて,くわしく解説しています。
その中の,
電気回路9種類
と,さらに2種類を追加した
電気回路11種類
は,基本の回路図にしぼって,まめ電球の明るさと,かん電池の減り方についてまとめてあります。
電気回路9種類
については,
まめ電球の明るさ
と,
かん電池の減り方
のページで,くわしく解説しています。
追加した2種類の回路図のまめ電球の明るさについて,これからくわしく解説していきます。
「電気回路11種類」の10種類目は,左図のような回路でした。
まめ電球の明るさは分数になっていますね。さらに,
「電気回路11種類」の11種類目は,左図のような回路でした。
まめ電球の明るさは,やはり分数になっています。
なぜこのような明るさになるのかを,これから解説していきます。
まず,基本である左図の場合から考えてみます。
かん電池は1個だけですから,左図の部分には,かん電池1個ぶんのパワーがかかっていると考えます。
電流が通る部分がただの導線であるならば,かん電池のパワーがおとろえたり,パワーアップしたりすることはありません。
よって,左図の部分にもやはり,かん電池1個ぶんのパワーがかかっていると考えてもよいですね。
同じように考えて,左図の部分にもやはり,かん電池1個ぶんのパワーがかかっています。
左図の場合も同じく,かん電池1個ぶんのパワーですね。
ということは,まめ電球には,かん電池1個ぶんのパワーがかかっているので,まめ電球の明るさは
1
になります。
では次に,かん電池を2個直列つなぎにした場合を考えてみましょう。
このときもまた,かん電池の両はしには1個ぶんのパワーがかかっていると考えます。
電流が通る部分がただの導線ならば,かん電池のパワーがおとろえたり,パワーアップしたりすることはありません。
よって,左図の部分にもやはり,かん電池1個ぶんのパワーがかかっていると考えてもよいわけです。
すると,まめ電球2個で,かん電池1個ぶんのパワーを分け合うことになりますから,まめ電球1個の明るさは,
1÷2=
0.5
となります。
さらに,かん電池を3個直列にした場合も考えてみましょう。
この場合もまた,左図の部分には,かん電池1個ぶんのパワーがかかっていると考えます。
すると,まめ電球3個で,かん電池1個ぶんのパワーを分け合うことになりますから,まめ電球1個の明るさは,
1÷3=
1
3
となります。
では次に,かん電池を2個並列つなぎにした場合を考えてみましょう。
このときもまた,左図の部分には,かん電池1個ぶんのパワーがかかっていると考えてよいですね。
電流が通る部分がただの導線ならば,かん電池のパワーがおとろえたり,パワーアップしたりすることはありませんから,
並列にならんでいる両方のまめ電球とも,それぞれかん電池1個ぶんのパワーがかかってきます。
よって,両方のまめ電球とも,明るさは
1
になります。
それではいよいよ,「電気回路11種類」の,10種類目の回路について考えてみましょう。
今までの考え方と同じように,左図の部分には,かん電池1個ぶんのパワーがかかっています。
ということは,左図の青い導線の部分にも,かん電池1個ぶんのパワーがかかっていますね。
このパワーを,アとイのまめ電球が分け合うのです。
でも,アとイは,同じ明るさにはならないのです。その理由は,
アを流れていた電流が,2つに分かれて,イとウに流れるからです。
イを流れる電流は,アを流れる電流の半分になってしまうわけです。
ア:イ=2:1 となるのです。
アとイで,かん電池1個ぶんのパワーを分け合い,しかも,ア:イ=2:1 ですから,左図のような線分図を書くことができます。
イの明るさは,
1÷3=
1
3
となります。
ウも明るさはイと同じで,アはイの2倍の明るさですから,左図のような明るさになるわけです。
次は,「電気回路11種類」の,11種類目の回路です。
今までの考え方と同じように,左図の部分には,かん電池1個ぶんのパワーがかかっています。
このパワーを,アとイのまめ電球が分け合います。
アを流れていた電流が分かれて,一方は
イ
だけ,もう一方は
ウとエ
に流れていきます。
イ
の方が,電流にとってみれば1個しか明るくしなくてよいので,ラクです。
ウとエ
の方は,2個も明るくしなければならないので,
イ
の2倍,タイヘンです。
よって,
イ
を流れる電流と,
ウとエ
を流れる電流の比は,
2:1
になります。
左図のように,数を書き込んでおきます。
もともと
ア
を流れていた電流が,
イ
と,
ウとエ
に分かれたのですから,
ア
を流れていた電流は,2+1=3 になります。
アは3,イは2にあたることを,よ〜くおぼえておいてください。
アとイで,かん電池1個ぶんのパワーを分け合うのでしたから,左図のような線分図を書くことができます。
アの明るさは,
1÷5×3=
3
5
となり,イの明るさは,
1÷5×2=
2
5
となります。
ウやエは,イの明るさの半分でしたね。
よって,左図のような明るさになるわけです。
−解説終わり−
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