練習問題
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 6本の試験管A〜Fに、こさと温度をいろいろにかえた塩酸を5ずつとり、あえんと鉄の小片や粉を右の表のように加えました。このとき、金属のとけ方や気体の発生のしかたを調べました。これについて、次の問いに答えなさい。([問1]などのボタンをクリックすると、答えと解説があらわれます。)
試験管塩酸のこさ(%)塩酸の温度(℃)加える金属
1520あえん片
720あえん片
760あえん片
720あえん粉
720鉄  片
1560鉄  粉

  この実験で発生する気体は何ですか。ことばで答えなさい。


[問1]の答え水素
解説       1/2

塩酸+あえん・アルミニウム・鉄、水酸化ナトリウム+あえん・アルミニウムでは水素が発生しますね。








  [問1]で答えた気体の性質として、あてはまるものはどれですか。下から選び、記号で答えなさい。
 (ア) 無色でにおいのしない気体である。
 (イ) 空気より軽く、水によくとける。
 (ウ) 空気よりやや重く、水にほとんどとけない。
 (エ) 石灰水に通すと、石灰水を白くにごらせる。
 (オ) 気体自身が燃え、他のものを燃やすはたらきもある。


[問2]の答え(ア)
解説       1/5

中学受験では、色のある気体は出題されませんね。
においのある気体は、アンモニアや塩化水素などがあります。
水素は、色もにおいもありません。








  この実験での気体の発生のしかたを正しく説明しているものはどれですか。下から選び、記号で答えなさい。
 (ア) 気体発生のもとになるものが塩酸の方にあるため、塩酸全体から出ているように見える。
 (イ) 気体発生のもとになるものは金属の方ああるが、塩酸全体から出ているように見える。
 (ウ) 気体発生のもとになるものが金属の方にあるため、金属表面から出ているように見える。
 (エ) 気体発生のもとになるものは塩酸の方にあるが、金属表面から出ているように見える。


[問3]の答え(エ)
解説       1/4

水よう液の方に、水素のもとがあります。
それは、「塩酸」の中に入っている気体が「塩化水素」であることからも、わかるでしょう。
これで、(ア)か(エ)の2つに、正解はしぼられました。








  あえんと鉄のどちらが塩酸にとけやすいかを調べるには、どの試験管とどの試験管をくらべればよいですか。A〜Fから2つ選び、記号で答えなさい。


[問4]の答えBとE
解説       1/4

「あえん」と「鉄」とをくらべるのですから、
「あえん」の試験管と、
「鉄」の試験管でくらべることになります。








  金属の表面積のちがいによるとけ方を調べるには、どの試験管とどの試験管をくらべればよいですか。A〜Fから2つ選び、記号で答えなさい。


[問5]の答えBとD
解説       1/4

「表面積のちがい」なんて、表にのっていないと思うかも知れませんが、ちゃんとありますね。








  塩酸のこさのちがいによる金属のとけ方を調べるには、どの試験管とどの試験管をくらべればよいですか。A〜Fから2つ選び、記号で答えなさい。


[問6]の答えAとB
解説       1/2

もう、この問題は簡単ですね。「塩酸のこさ」以外の条件をすべて同じにするのですから、








  塩酸の温度のちがいによる金属のとけ方を調べるには、どの試験管とどの試験管をくらべればよいですか。A〜Fから2つ選び、記号で答えなさい。


[問7]の答えBとC
解説       1/2

この問題は、塩酸の温度以外の条件がすべて同じものを選ぶのですね。








  A〜Fの中で、金属のとけ方が最もおだやかなのはどれですか。記号で答えなさい。


[問8]の答え
解説       1/4

「金属のとけ方がおだやか」というのは、激しくとけない、あまりとけない、という意味ですね。








 同じこさの塩酸25ずつを入れた5つのビーカーA〜Eがあります。それぞれのビーカーに、いろいろな重さのアルミニウム片を加えて発生する気体の体積を測定し、グラフに表すと(図1)のようになりました。
 (図2)は、このときのビーカーA〜Eの中の変化を、模式的に表したもので、どれがどのビーカーのものかはわかっていません。これについて、次の問いに答えなさい。


  塩酸25にちょうど反応するアルミニウムの量は何gですか。数字で答えなさい。


[問1]の答え0.6g
解説       1/2

はい、まずグラフと問いの塩酸の量が等しいことを確認して、








  [問1]のとき、気体は何発生しますか。数字で答えなさい。


[問2]の答え800
解説       1/2

問1のときは、(図1)のグラフの、ちょうど折れ曲がったところでしたね。








  気体の発生が終わった後のビーカーB・Eのよう液の中は、どのようになっていますか。下から選びなさい。
 (ア) 塩酸だけが一部残っている。
 (イ) アルミニウムだけが一部残っている。
 (ウ) 塩酸もアルミニウムも一部残っている。
 (エ) 塩酸もアルミニウムもすべてなくなっている。


[問3]の答えB…(ア)、E…(イ)
解説       1/4

アルミニウムは、(図1)の折り曲がっているところ、0.6gのときに過不足なく反応しますね。








  (図2)で、が示している物質は何ですか。下から選び、それぞれ記号で答えなさい。
 (ア) 塩酸      (イ) アルミニウム  (ウ) 水素
 (エ) 塩化アルミニウム  (オ) 塩化水素    (カ) 酸素


[問4]の答え…(ウ)、…(イ)、…(エ)
解説       1/5

まずから考えましょう。(図2)のを見ると、どれもはビーカーの外に出ていっていますね。つまり、は気体です。
塩酸にアルミニウムを加えて発生する気体は水素ですから、は水素、つまり(ウ)になります。








  (図2)で、ビーカーA・Dの中の変化のようすを表している模式図はどれですか。から選び、それぞれ記号で答えなさい。


[問5]の答えA…、D…
解説       1/4

まず、(図1)を見ましょう。
水素の発生が少ない順に、A、B、…となっています。








  半分のこさにした塩酸を25とり、アルミニウム片0.2g加えたとき、ビーカーの中の変化のようすを模式図に表すとどのようになりますか。下から選び、記号で答えなさい。


[問6]の答え
解説       1/4

(図2)のどの図にも、も6個ずつあることがわかりますね。








  [問6]のとき、気体は何発生しますか。数字で答えなさい。ただし割り切れないときは、四捨五入して整数で答えなさい。


[問7]の答え267
解説       1/6

この問題は、(図1)を見ないと、できるわけがないですね。
(図1)のどこかに注目しましょう。
たとえば、Cのところに注目しましょう。
Cのとき、発生した水素は800ですね。








 (図1)のように、6つの三角フラスコA〜Fに、同じこさの水酸化ナトリウム水よう液を40ずつとり、アルミニウム片の重さをかえて加え、発生する気体の体積を調べました。気体の発生が終わったあと、フラスコ内のものをすべて蒸発ざらに入れて蒸発させ、残った固体の重さを調べました。(図2)は、このときの結果をまとめたものです。これについて、次の問いに答えなさい。


フラスコの記号
アルミニウム片の重さ(g)00.91.82.73.64.5
気体の体積(L)01.23.6
残った固体の重さ(g)4.05.46.88.29.110.0

(図2)


  (図2)から、水酸化ナトリウム水よう液に加えたアルミニウム片の重さと、気体の発生が終わったあとに蒸発させて残った固体の重さとの関係をグラフに表すと、どのようになりますか。下から選び、記号で答えなさい。


[問1]の答え(う)
解説       1/3

残った固体の重さが、A→B→C→D→Eと、
どのように増えていったのかを計算してみましょう。








  [問1]で答えたグラフは、と中で折れ曲がっています。これはなぜですか。下から選び、記号で答えなさい。
 (ア) 反応するためのアルミニウム片がなくなったから。
 (イ) 反応するための水酸化ナトリウム水よう液がなくなったから。
 (ウ) 反応するためのアルミニウム片と水酸化ナトリウム水よう液がともになくなったから。
 (エ) アルミニウム片も水酸化ナトリウム水よう液も残っているが、時間的に反応しなくなったから。


[問2]の答え(イ)
解説       1/6

この問題は、水酸化ナトリウム水よう液の量は40であると決まっていて、そこにアルミニウムを加えていく、という問題ですね。








  (図2)の中のア・イにあてはまる数字をそれぞれ答えなさい。


[問3]の答えア…2.4、イ…3.
解説       1/5

[問1]でもわかったように、グラフはDのところで折れ曲がっていますね。折れ曲がったところは、どんな状態になっているのでしょう。








  水酸化ナトリウム水よう液60とちょうど反応するアルミニウム片は何gですか。数字で答えなさい。


[問4]の答え4.05g
解説       1/6

まず、このように式を書きましょう。
「すいナト」とは、「水酸化ナトリウム水よう液」のことです。
めんどうなので略して書きました。
「アルミ」はアルミニウム、
「何か」というのは、「アルミン酸ナトリウム」のことです。




  水酸化ナトリウム水よう液のこさを1.5倍にした水よう液30に、アルミニウム片3.0gを加えると、何Lの気体が発生しますか。数字で答えなさい。


[問5]の答え4.0L
解説       1/9

この問題も、[問4]と同じように、「ぴったり反応式」を書きます。
(図2)の表の、Dを見て書くのでしたね。