練習問題
 中学受験専門塾・優学習会 すぐるホームページ > すぐるゼミ > 理科 > 化学 > 水溶液の性質(2)




 家庭で使う食酢はさく酸の水よう液です。食酢にふくまれているさく酸の量を調べるために次のような実験を行いました。これについて、次の問いに答えなさい。ただし、食酢にはさく酸以外のものはとけていないものとします。
  ( [問1]などのボタンをクリックすると、答えと解説があらわれます。)
<実験>
 水酸化ナトリウム4gを水にとかし、ちょうど100にした水よう液(A液とする)をつくった。
 さく酸3gをとかし、ちょうど100にした水よう液(B液とする)をつくった。
 食酢10を水でうすめて、ちょうど100にした水よう(C液とする)をつくった。
 A液30にB液を混ぜていくと、ちょうど60を入れたときに完全中和した。
 A液5にC液を混ぜていくと、ちょうど80を入れたときに完全中和した。


  A液30中にふくまれる水酸化ナトリウムは何gですか。また、B液60中にふくまれるさく酸は何gですか。


[問1]の答え水酸化ナトリウム…1.2g、さく酸…1.8g
解説       1/2

A液100中には、4gの水酸化ナトリウムがふくまれています。
A液30中には、
30÷100=0.3(倍)の水酸化ナトリウムがふくまれているはずですから、
4×0.3=1.2(g)になります。



  C液80中にふくまれるさく酸は何gですか。


[問2]の答え0.3g
解説       1/2

より、
C液80 ←→ A液5
の式を6で割ると、
A液5 ←→ B液10
よって、C液80は、B液10と同じはたらきをします。



  もとの食酢100中には、何gのさく酸がふくまれていますか。


[問3]の答え3.75g
解説       1/3

[問2]でわかったように、
C液80中には、0.3gのさく酸がふくまれています。
実際にはC液は100ありますから、100÷80=1.25(倍)して、
もとのC液には、
0.3×1.25=0.375(g)のさく酸がふくまれています。



 塩酸と水酸化ナトリウム水よう液の中和を調べる実験をしました。これについて、次の問いに答えなさい。

   ( [問1]などのボタンをクリックすると、答えと解説があらわれます。)
<実験>
 水酸化ナトリウム60gを水にとかしてちょうど1Lの水よう液をつくった。
 の水よう液を100ずつ蒸発皿に分けて、それぞれの蒸発皿に同じ塩酸を量を変えて加え、よく混ぜ合わせた。
 のそれぞれの蒸発皿のよう液を熱して水分を蒸発させた。蒸発させた後、残った固体の重さと加えた塩酸の量の関係を調べると下のグラフのようになった。



  100の水酸化ナトリウム水よう液を完全中和するのに必要な塩酸は何ですか。


[問1]の答え42
解説       1/6

完全中和するのは、グラフの折れ曲がったところです。
塩酸の体積は、40よりもちょっと多いところですね。



  100の水酸化ナトリウム水よう液に塩酸27を加えてよく混ぜた後、水を蒸発させて残る固体は何gですか。


[問2]の答え7.8g
解説       1/3

[問1]で、塩酸が30増えると、固体は2g重くなることがわかりました。



  [問2]で答えた固体の中で、食塩と水酸化ナトリウムはそれぞれ何gですか。割り切れないときは、四捨五入して小数第1位まで求めなさい。


[問3]の答え食塩…5.7g、水酸化ナトリウム…2.1g
解説       1/5

この問題は、「残った固体のグラフ」から、「食塩の重さ」のグラフ、あるいは「水酸化ナトリウムのグラフ」を作って考えていきます。
どちらでも良いのですが、今は食塩の重さのグラフを書いて解いてみます。