森林のつくり(2)
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 (図)は、森林内に見られる植物の集団を模式的に示したものです。また、(グラフ1)・(グラフ2)は、(図)のAの層をつくる植物が異なる2つの森林で、森林の中の明るさを1年間調べてまとめたものです。これについて、次の問いに答えなさい。

  (図)のAの層の植物について、生えている場所と葉のつき方にはどのような関係がありますか。森林のへりに生えているものと、森林の中に生えているものとしてあてはまるものを下から選び、それぞれ記号で答えなさい。


[問1]の答えへり…(イ)、中…(オ)
解説       1/3

このような問題のポイントは、「日光が当たるところに葉がしげる」ということです。








  [問1]で答えたようになっている主な原因として、最もあてはまるものを下から選び、記号で答えなさい。
(ア) 土の中の水の量    (イ) 木の間をぬける風の量    (ウ) 土の中の養分の量    (エ) 日光のあたる量


[問2]の答え(エ)
解説       1/3

[問1]でも説明しましたが、
「日光が当たるところに葉がしげる」
のがポイントです。








  (図)のEの植物の集まり(群落)を何といいますか。ことばで答えなさい。また、Eにあてはまる植物を下から選び、記号で答えなさい。
(ア) ヤブラン    (イ) ブナ    (ウ) ヤツデ    (エ) クズ    (オ) イノコヅチ


[問3]の答えマント群落、(エ)
解説       1/3

Aは高木、Bは低木、Cは下草。








  (図)のEの植物の集まりをすべて取りさってしまうと、森林にどのような変化が見られますか。最もあてはまるものを下から選び、記号で答えなさい。
(ア) 風通しがよくなるため、Cの植物が増えていく。
(イ) 日光が森林の中に入りやすくなるため、Bの植物がふえていく。
(ウ) しめり気などを保てなくなるため、森林がかれることがある。
(エ) へりに生えていただけなので、森林には特にえいきょうがない。


[問4]の答え(ウ)
解説       1/3

森林の中は、
「温度が一定に保たれている」
「しめり気が一定に保たれている」
という特ちょうがあります。








  夏の晴れた日の昼ごろ、森林の中のようすは、森林の外とくらべてどのようになっていますか。最もあてはまるものを下から選び、記号で答えなさい。
(ア) 気温は高く、風通しがよく、かんそうしている。
(イ) 気温は低く、風通しがよく、しめり気がやや多い。
(ウ) 気温は高く、風通しが悪く、かんそうしている。
(エ) 気温は低く、風通しが悪く、しめり気がやや多い。


[問5]の答え(エ)
解説       1/3

森林の中のかんきょうは、
「温度が一定に保たれている」
「しめり気が保たれている」
という特ちょうがあります。








  (グラフ1)と(グラフ2)では、森林内の明るさの変化のようすが大きくちがっています。これはなぜですか。最もあてはまるものを下から選び、記号で答えなさい。
(ア) (グラフ1)の森林のAの層は陰樹で、(グラフ2)の森林のAの層は陽樹だから。
(イ) (グラフ1)の森林のAの層は陽樹で、(グラフ2)の森林のAの層は陰樹だから。
(ウ) (グラフ1)の森林のAの層は常緑樹で、(グラフ2)の森林のAの層は落葉樹だから。
(エ) (グラフ1)の森林のAの層は落葉樹で、(グラフ2)のAの層は常緑樹だから。


[問6]の答え(エ)
解説       1/3

(グラフ1)では、夏は暗く、春や冬は明るくなっています。
夏は、葉がおいしげっているので森林内にまで光が届かず、森林内は暗くなっています。
春や冬は、葉が落ちているので、森林内まで光が届いて、明るくなっているのです。
つまり、(グラフ1)の植物は、冬に葉が落ちる、「落葉樹」であることがわかります。








  (グラフ1)の森林のAの層の植物としてあてはまるものはどれですか。下から選び、記号で答えなさい。
(ア) ヒノキ    (イ) ミズナラ    (ウ) シイ    (エ) アカマツ


[問7]の答え(イ)
解説       1/3

[問6]でわかったように、グラフ1の植物は落葉樹でした。








  (図)のCの植物として、(グラフ1)の森林で見られることはあるが、(グラフ2)の森林では見られないものはどれですか。下から選び、記号で答えなさい。
(ア) ヤブラン    (イ) シュンラン    (ウ) イノコヅチ    (エ) ヨモギ    (オ) カタクリ


[問8]の答え(オ)
解説       1/3

(グラフ1)は、落葉樹のグラフでした。
落葉樹は、冬に葉を落とすので、春先はまだ森林内は明るくなっています。







 次の(1)〜(4)のA〜Dは、森林に見られる植物ですが、ひとつだけほかとちがうものがふくまれています。それはどれですか。また、残った3つの植物に共通することがらを下の(ア)〜(ク)から選び、記号で答えなさい。
(ア) 落葉樹    (イ) 針葉樹    (ウ) 広葉樹    (エ) 常緑樹    (オ) つる植物
(カ) 高木    (キ) 低木    (ク) 森林の下草

  A ツバキ      B リュウノヒゲ      C ベニシダ      D シュンラン


(1)の答えA、(ク)
解説       1/3

まず、下草をしっかり覚えておきましょう。
シュンラン・ヤブラン・リュウノヒゲ・コケ類・シダ類・シャガ
これだけ覚えておけば、バッチリです。








  A アオキ      B ヤツデ      C ヤマツツジ      D ミズナラ


(2)の答えD、(キ)
解説       1/3

アオキ・ヤツデ・ヤマツツジは、低木です。








  A ブナ      B スギ      C ヒノキ      D カラマツ


(3)の答えA、(イ)
解説       1/3

けっこうむずかしい問題ですね。
ブナだけが、葉が広い「広葉樹」で、あとはすべて「針葉樹」です。








  A ヤマブドウ      B フジ      C ヤブラン      D ツタ


(4)の答えC、(オ)
解説       1/3

よく、古い家や教会などで、家のまわりに「つる植物」がおおっているのを見たことがありますね。
そのような植物が「つる植物」です。







 (図1)は、いろいろな植物が長い年月の間に移り変わっていくようすを表しています。これについて、次の問いに答えなさい。

  草原の移り変わりのようすで、正しいものはどれですか。下から選び、記号で答えなさい。
(ア) ススキ→ハルジョオン→イヌタデの順に変わり、アカマツやシラカバの幼木が育ってくる。
(イ) ヨモギ→ナズナ→イヌタデの順に変わり、アカマツやシイの幼木が育ってくる。
(ウ) イヌタデ→ヒメジョオン→ススキの順に変わり、アカマツやシラカバの幼木が育ってくる。
(エ) イヌタデ→ナズナ→ヨモギの順に変わり、アオキやカシの幼木が育ってくる。
(オ) タンポポ→ヨモギ→エノコログサの順に変わり、ガマやアシが育ってくる。


[問1]の答え(ウ)
解説       1/3

草原は、
1年生植物→2年生植物→多年生植物
と、移り変わっていきます。








  Aの林の中にはどんな低木が見られますか。あてはまるものをすべて選び、記号で答えなさい。
(ア) ノイバラ    (イ) ヤツデ    (ウ) ヤブラン    (エ) ヤマブドウ    (オ) アオキ    (カ) コナラ


[問2]の答え(イ)、(オ)
解説       1/3

森林の中の低木を選ぶ問題です。
(ア)のノイバラは低木ですが、森林の中では育ちません。
(イ)のヤツデは低木なのでOK。








  森林で見られた植物を高木層、低木層、下草層の3つの層に分けました。高木層と下草層の正しい組み合わせを右から選び、記号で答えなさい。


[問3]の答え(ア)
解説       1/3

このような問題では、下草をしっかり覚えておくことが大切です。
シュンラン・ヤブラン・リュウノヒゲ・コケ類・シダ類・シャガ。
これだけ覚えておけば、だいたいの問題は解けます。








  高木・低木・下草の3つの層ができるおもな原因は何ですか。下から選び、記号で答えなさい。
(ア) それぞれの層の植物がとりこむ養分の種類がちがうから。
(イ) それぞれの層の植物が必要な光の量は高木ほど大きいから。
(ウ) それぞれの層の植物が必要な光の量は低木ほど大きいから。
(エ) それぞれの層の植物がとりこむ水の量が同じだから。
(オ) それぞれの層の植物が出す二酸化炭素の量が同じだから。


[問4]の答え(イ)
解説       1/3

森林の中は、光があまり当たりません。
逆にいうと、光があまり当たらなくても育つ植物が、森林をつくっているのです。








  (図2)の@Cは、森林の中と外の気温と地温の変化を表しています。森林内の気温と地温を表しているのはどれですか。それぞれ@Cの番号で答えなさい。


[問5]の答え気温…A、地温…C
解説       1/3

森林の中は、どんなかんきょうになっているのでしょう。








  (図1)のA・Bの林について、正しく説明しているものはどれですか。下から選び、それぞれ記号で答えなさい。
(ア) 高木は陽樹で、林の中にはススキもたくさん育っている。
(イ) 高木は陽樹で、林の中には陽樹の幼木が育っている。
(ウ) 高木は陽樹で、林の中には陰樹の幼木が育っている。
(エ) 高木は陰樹で、林の中には陽樹の幼木が育っている。
(オ) 高木は陰樹で、林の中には陰樹の幼木が育っている。
(カ) 高木は陽樹・陰樹の区別はなく、林の中にはどちらの幼木も育っていない。


[問6]の答えA…(ウ)、B…(オ)
解説       1/3

森林は、最終的には「陰樹」になります。
どうして、陽樹の幼木は育たないのでしょう。








  (図1)で、A→Bと変化していったのはどうしてですか。下から選び、記号で答えなさい。
(ア) 陽樹の方が陰樹より土中の養分を吸収する量が多いから。
(イ) 陽樹が日光をたくさん吸収し、陰樹の幼木がかれてしまうから。
(ウ) 林の中はうす暗く、陽樹の幼木は育たないから。
(エ) 陰樹の林は陽樹の林よりも明るいため、陰樹の幼木はかれてしまうから。


[問7]の答え(ウ)
解説       1/3

[問6]と、ほぼ同じような問題です。
とにかく、陽樹の幼木は育ちません。
それは、森林の中が暗いので、陽樹にとっては悪いかんきょうだからです。







 (図1)は、ある森林とそのまわりの植物のようすを、(図2)は、この森林の中と外の明るさを1年間調べ、その変化を表したものです。これについて、次の問いに答えなさい。

  (図1)のAにあてはまる植物を下から選び、記号で答えなさい。
(ア) ヤマツツジ    (イ) オシダ    (ウ) ススキ    (エ) アオキ    (オ) クズ


[問1]の答え(ウ)
解説       1/3

Aは、森林の外にはえている植物です。
ですから、「高木」や「低木」や「下草」ではありません。
森林の外にあって、森林を守っている群落です。








  (図1)のCのように、森のまわりの高木にからみついている植物の集まり(群落)を何といいますか。ことばで答えなさい。また、Cにあてはまる植物を[問1]の(ア)〜(オ)から選び、記号で答えなさい。


[問2]の答えマント群落、(オ)
解説       1/3

Cのように、森林のまわりをおおっているものを「マント群落」といいます。大昔なら「黄金バット」、昔なら「パーマン」、今なら「アンパンマン」でしょうか…。








  (図1)のCのような植物は、どのようなはたらきをしていますか。あてはまるものを下からすべて選び、記号で答えなさい。
(ア) 人や動物が入りにくいようにする。
(イ) 森林内のしつ度を保つ。
(ウ) 風通しをよくする。
(エ) 土中の養分を増やす。
(オ) 森林内の温度を低いまま保つ。


[問3]の答え(イ)、(オ)
解説       1/3

Aの「そで群落」や、Cの「マント群落」は、森林のかんきょうを保つはたらきをしています。








  (図1)のAやCのような植物をとりさると、この森林はどのように変わっていくと考えられますか。最もあてはまるものを下から選び、記号で答えなさい。
(ア) Dの高木が増えるようになる。
(イ) Eの低木だけが増える。
(ウ) DもEもともに増える。
(エ) DやEの植物がかれていく。


[問4]の答え(エ)
解説       1/3

Aの「そで群落」や、Cの「マント群落」は、森林のかんきょうを保つ役割をもっています。








  (図1)の森林内の明るさの変化のようすは(図2)の(あ)のようになりました。このことから考えて、Dの高木は何だと考えられますか。また、その理由として最も適当なものはどれですか。下からそれぞれ選び、記号で答えなさい。
 Dの高木  (ア) コナラ    (イ) カシ    (ウ) シイ    (エ) ヒノキ
 理  由 
     (オ) 常緑樹であるから。
     (カ) 落葉樹であるから。
     (キ) 針葉樹であるから。
     (ク) 広葉樹であるから。


問5の答えDの高木…(ア)、理由…(カ)
解説       1/3

ふつうなら、森林の中はずっと暗いはずですね。
上の方には高木の葉がおいしげって、森林の中の方まで光が差し込まないはずです。
でも、(図2)の(あ)のグラフでは、冬や春には森林内が明るくなっています。








  [問5]で答えた森林の中に、ある植物の花がたくさんさいていました。何の花だと考えられますか。あてはまるものを下から2つ選び、記号で答えなさい。
(ア) ワラビ    (イ) チューリップ    (ウ) カタクリ    (エ) コスモス    (オ) フクジュソウ    (カ) アブラナ


問6の答え(ウ)、(オ)
解説       1/3

落葉樹の森林では、冬に葉が落ちるので、春先にはまだ森林内は明るい状態です。








  [問6]で答えた植物の花はいつごろさきますか。下から選び、記号で答えなさい。
(ア) 12月〜1月    (イ) 3月〜4月    (ウ) 6月〜7月
(エ) 9月〜10月    (オ) あたたかい日ならいつでもさく。


[問7]の答え(イ)
解説       1/3

[問6]ですでに説明しましたが、
カタクリやフクジュソウは、「落葉樹」の森林で「春先」にさきます。








  この森林をつくっているDの高木がカラマツであるとき、森林内の明るさを表すグラフは(図2)の(あ)〜(う)のどれに近いと考えられますか。記号で答えなさい。


[問8]の答え(あ)
解説       1/3

カラマツは、アカマツとちがい、「落葉樹」なのです。