|
この問題は,よくテストに出題されますが,意味がわかりにくい問題なので,しっかり理解するようにしてください。 まず,距離に注目。
兄が3歩であるく距離を,
弟は5歩であるきます。 このことから,兄の方が歩幅が大きいことがわかります。 もっと正確に,歩幅の比を求めてみましょう。
そのためには,はじからはじまでの長さを15にすると,考えやすくなります。
兄の1歩は 15÷3=5 になり, 弟の1歩は 15÷5=3 になります。
よって,歩幅の比は 5:3 になります。
(2)は,速さの比を求める問題です。 (1)で求めた5:3は,速さの比ではありません。歩幅の比です。いくら歩幅が広くても,ゆっくりゆっくり歩けばおそくなりますね。歩幅だけでは,速さはわからないのです。 そこで,兄の歩幅を5m,弟の歩幅を3mに決めてしまいます。
問題文には, 「兄が3歩あるく間に弟は4歩あるく」と書いてありました。
この,兄の3歩というのは,1歩が5mですから, 5×3=15(m) になります。
また,弟の4歩というのは,1歩が3mですから, 3×4=12(m) になります。
「よ〜い,ドン!」で時間をはかりはじめてから,「はいストップ!」で止まる間に,兄は15m,弟は12mを進んだことになります。
同じ時間なのに,なぜ進んだ距離がちがうのか,わかりますね? それは,速さがちがうからですね。 よって,速さの比は 15:12=5:4 となります。
|