1度に1段のぼる方法を「ちょっとだけのぼる」という意味で「チ」,
1度に2段のぼる方法を「ジャンプするようにのぼる」という意味で「ジ」とします。
すると,1段の階段ののぼり方は,もちろん「チ」だけの1通りです。
2段の階段ののぼり方は,「チチ」と「ジ」の2通りです。
3段の階段ののぼり方は,「チチチ」「チジ」「ジチ」の3通りです。
4段の階段ののぼり方は,「チチチチ」「チチジ」「チジチ」「ジチチ」「ジジ」の5通りです。
この5通りの場合を,それぞれ図1・図2・図3・図4・図5とします。
この5通りの図を,4段をのぼり切る直前にどこにいたかによって,場合分けしてみます。
図1・図3・図4では,4段をのぼり切る直前には,3段目にいました。
図2・図5では,4段をのぼり切る直前に,2段目にいました。
図1・図3・図4は,3段目までののぼり方が3通りあるので,3つの図になりました。
図2・図5では,2段目までののぼり方が2通りあるので,2つの図になりました。
したがって,4段の階段ののぼり方を求めるときには,
3段目までののぼり方である「3通り」と,2段目までののぼり方である「2通り」を,加えればよい。 |
ということになります。
同じように考えると,5段の階段ののぼり方を求めるときには,4段目までののぼり方である「5通り」と,3段目までののぼり方である「3通り」を加えて,8通りになります。
6段の階段では,5段目までののぼり方である「8通り」と,4段目までののぼり方である「5通り」とを加えて,13通りになります。
このように考えていくと,階段の昇り方は,次のようなフィボナッチ数列になっていることがわかります。
1,2,3,5,8,13,…
7段以降もさらに計算していくと,次のようになります。
1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,…
よって,10段の階段の昇り方は,全部で89通りになります。
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